ライシガー(Carl Gottlieb REISSIGER 1798〜1859)

 ドイツの作曲家・指揮者。ウェーバーの後継者としてドレスデンで活躍。





作品

フルートとピアノのためのソナタ ロ短調 作品45

第1楽章 α版     


 なかなか硬派なソナタですね。

 実は、もともとはバイオリン・ソナタだったのですが、ライシガー自身が書き換え、さらにフルートの名手で作曲家でもあったフュルステナウがアレンジしたものだそうです。

 それにしても、とまどいました。フルートらしい音楽というと、急激なパッセージとか音階・和音の上昇・下降などがあるものですが、ほとんどそれらしいものはありません。さすがにもとバイオリン・ソナタです(バイオリン関係者、ごめんなさい。よく知らないのに……)。

 その一方で、「急な変化」のある曲ではあります。ピアノがffで1小節やると、次の一小節はフルートがpというところもあります。愛らしい曲調になったかと思うと、短調のテーマが戻ってくる。ピアノの低音をぶりぶりだす主旋律。突然のグラーベ…… 

 しかし、それだけに楽器の枠を超えた名曲なのかなと思ってしまいます。MIDIもピアノに重点を置いた形になりました。

 このところ、ここで紹介しているロマン派のソナタといえば、まずドイツが関係してきますね。ライシガー、リーツ、バーネット…… このあたり、ロマン派ソナタの名曲がまだまだ隠れているのかもしれませんね。





略年譜

 ・1798年 生。
 ・1859年 没。





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