キール(Clemens August KIEL 1813-71)

 ドイツの作曲家らしいですが、詳しいことがわかりません。乞、御教示。


作品
グランド・コンチェルト

1. アダージョ〜アレグロ     α版   MP3
2. レチタティーボとアダージョ  α版 MP3
3. ロンド            α版 MP3


 フルートの技巧炸裂の協奏曲ですね。ちょっとロシア風味でしょうか。第3楽章はイタリア風?

 MIDIは、ピアノ伴奏譜から、とりありずストリングスで原曲の雰囲気を出してみました。やっていると、ここはホルンの音階でかっこいいだろうな、金管がパーンと活躍するんだろうな、と思えるところはあるのですが、なかなか大変そうなので。
 誰か、実際に演奏してないかな。日本国内ならどこでもいっちゃいます。CD、どこかで見かけたら教えてくださいね。

 楽譜の最後には解説が付いているですが、ドイツ語なので…… メルカダンテとか書いてあったので、影響を受けているのかもしれませんね。カール・ハインツツェラーの文字もあったので、ひょっとして演奏したことがあるのでしょうか。「口の中の音楽だ」と言ったと読めるところがあるのですが、たしかに速いパッセージはトリプル・タンギングの嵐。第3楽章では、旋律をさまざまなアーティキューレーションで次々に歌い次いでいくところも。

 それにしても、またまたドイツ曲。ロマン派時代のドイツでは、ソナタとか協奏曲とか、きちんとした形のフルート曲がまだまだ埋もれているのかも。楽しみなことです。
 実は、この楽譜、8割引(8掛けにあらず)で売ってたんです。だから買ったのですが、立派な曲でよかった。ちょっと感慨深いです。




略年譜
 ・1813年 生。ワグナーもこの年生まれ。
 ・1871年 没。



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