F.ドヴィエンヌ François Devienne (1759〜1803)
「フランスのモーツアルト」と言われたドヴィエンヌ。
たしかに、ちょっと聞いた感じは、モーツアルトに似ていますが、彼独自の「華」もあります。
短調の曲などは、モーツアルトとは違ったおもむきにあふれていて、独特の深みが魅力的です。
ここでは、長調の軽快な曲を御紹介しました。
いずれ、短調のものもとりあげたいと思ってます。
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フルート協奏曲第7番 ホ短調
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6っつのソナタ 第4番 イ長調 作品68の4
1.Allegro brillante α版
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2.Adagio α2版
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3.Rondeau poco moderato プロトタイプ
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第1楽章。華やかですね。ドビエンヌのイ長調って、下のトリオもそうですが、きらきらしてますね。なお、楽譜ですと、前半・後半それぞれをリピートしますが、省略しました。
第2楽章。うって変わって、沈鬱ともいえる曲想ですね。名曲っぽいたたずまいをしていますね。こういう曲に出会うと嬉しいのですが、MIDIにするときはいろいろ悩みます。ほんとうに沈鬱にしてしまっていいのか。あんまりやるとオペラの一場面のようになりそうですし…… とりあえず、「美女のため息」くらいのつもりで作ってみました。
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6っつのトリオ 第6番 イ長調
1.Allegro brillante α2版
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リピート省略版
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2.Adagio α版
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3.Poco moderato α版
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第1楽章。きらびやかな美しさに彩られた素敵な曲です。
後半、1本のフルートが音階をはげしく上下するフレーズが何度かでてきます。
ちょっと山下達郎の「クリスマス・イブ」の間奏に似ているな、と思いますが、いかがでしょうか。
リピート省略版は半分の長さ(約5分)になります。
第2楽章。軽快な第1・3楽章にはさまれた休憩時間。3分ほどです。
リンク
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山田昌尚さんの
フランソワ・ドヴィエンヌ
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フルート・クライスの
フランスのモーツアルト
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ムラマツ・フルートの楽曲解説
・6つの三重奏曲
・ソナタ ニ長調 作品68の1