チャルディ(Ceasre CIARDI 1818〜1877)

 セザール・チャルディは19世紀なかばに活躍したイタリア出身のフルーティストです。 トスカーニ大公に仕え、宮廷楽団のトップ・フルーティストの地位にありました。 かなりの名手だったようで、彼の曲には超絶技巧が盛り込まれることが多いようです。 そのため、「フルートのパガニーニ」の異称も得ています。




作品

ソロ 第3番 作品126
α版      


 「ソロ 第3番」は、技巧的なパッセージに、イタリアらしい哀愁と優雅さをこめた佳品です。 ミラノ・スカラ座のクラリネット奏者・エルネスト・カバリーニに献呈されました。

 「ソロ 第1番・第2番」は、イタリアのフルート奏者●.ケーラーに献呈されています。 練習曲で同じみのE.ケーラーのお父さんです。

 というわけで、本来「第3番」はクラリネットで演奏するようですが、1番・2番にくらべて、音の跳躍や動きが激しいようです。 むしろ、こちらの方がフルートに向いているようにも思います。

 とはいえ、クラリネットでの演奏も聞いてみたいところですね。

こんな感じでしょうか。ちょっと移調してます。
クラリネット版    

ひょっとしたら合うのではないかと。 オクタープ上げただけで、まだちょっとしか調整してません。
ピッコロ版    






略年譜

 ・1818年 イタリアのトスカーニ地方のプラトに生まれる。
 ・1863年 サンクト・ペテルブルクのコンセルバトワール教授に着任。
 ・1877年 死去。



リンク

山田昌尚さんの セザール・チャルディ

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