ベーム(Theobald Böhm 1794-1881)

グランド ポロネーズ 作品16

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 テオパルト・ベームは、現代フルートの原型を作った人です。 彼が、新しいタイプのフルートを発明するまでは、小さな音孔を直接指でふさぐものが使われていました。 音量も小さく、音程も不安定で、指づかいも複雑でした。

 それを打開したのが、ベーム・システムと呼ばれる、大胆なメカの導入でした。 それまでの素朴なフルートがサイボーグ化したと言っても決して言い過ぎではない変化です。
 残念なことに、モーツアルトもベートベンも、ベーム式フルートが完成するまえに亡くなってしまいました。 その代わり、ロマン派時代には、多くの作曲家が、新しいフルートのために魅力的な作品を作りました。 ここで紹介しているのは、その一部にすぎません。

 ベーム自身も、彼のフルートのために、多くの曲を作りました。 そんななかで忘れられないのが、ここで紹介する華麗なるポロネーズでしょう。






略年譜
 ・1794年 ミュンヘンに生れる。父は金細工師。
 ・1810年ころ 古典的フルートの改良をはじめる。
 ・1831年 ロンドン訪問。ニコルソン(1795〜1837)の大音量に驚嘆、発奮。
 ・1832年 円錐管フルートを開発。
 ・1839年 J-L.トゥルー、コンセルバトワールでのベーム式フルートの採用を延期。
 ・同   L-A.ビュッフェとH.クローゼ、ベーム式クラリネットを開発。
 ・1846年 A.サックス、ベーム式の楽器、サクソフォーンを開発・特許取得。
 ・1847年 円筒管(頭部管は円錐管)フルートを開発。
 ・1860年 ベーム式を支持したL.ドリュ、コンセルバトワール教授に着任。
 ・1881年 没。






リンク
山田昌尚さんの フルート作品リストより テオバルト・ベーム

ムラマツ楽器の楽曲解説
 ・「うつろな心」による変奏曲(三上明子氏)
 ・エレジー(三上明子氏)
 ・三つの二重奏曲(佐野悦郎氏)

ベーム式フルートとロッシーニ(ヤマハ音楽振興会)。
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