日本町並みリンク−−町並み参考書

資料中心

『図説 日本の町並み』全12巻 第一法規 ★★★★★
 私にとっては、バイブル的存在です。とにかく詳しい。
 各巻で、中心的にとりあげる町並みには、豊富なカラー写真と、著名作家などのエッセイ、そして歴史的なデータが用意されています。カラー写真は、写真的にも高く評価できる堂々としたものです。建物の撮りかたも学べる好企画! 惜しくも中心的に扱われなかった町並みには、歴史背景を中心にした解説と図版1葉が用意されています。
 唯一の欠点は大きさでしょうか。A4判と大型で、全12巻。それだけに存在感はバッチリ。
写真中心
『街道紀行 別巻1 町並み紀行(上)』★★★☆
『街道紀行 別巻2 町並み紀行(下)』毎日新聞社
 大きな判の本です。それだけに、写真の迫力が違います。 もちろん、撮影もばっちり。コントラストのぱりっとした、選びに選んだものを掲載しているようです。細部まで味わえるものばかりです。 ただ、大き過ぎて文章を読むのは、ちと不自由かもしれません。 また、判型のわりに薄いので、とりあげる町並みは、ほぼ、代表的なところにかぎられているようです。
 『街道紀行』(6巻)本編とともに楽しむのが正道でしょうが、2冊5000円で古本屋さんに出ていたので買ってしまいました。 平成3・4年の刊行ですが、いまは絶版でしょうか。
小さな町・小さな旅山と渓谷社 ★★★★
 現在、『関西』『東海・北陸』『山陽・山陰』『四国』が出ているようです。
 私が買ったのは『東海・北陸 小さな町小さな旅』です。それだと、写真の選び方にポイントがあると感じました。町並みだけでなく、その町で生活している人のスナップや、肖像写真とでもいうべきものが収められています。その意味では人間味がある写真集としても見られるかもしれません。解説文もそれに合わせてか、その町の暮らしに触れることが多いようです。
 基本的には、旅行案内書なので、その手の情報や地図もついてますが、必要なだけにとどめてあるように思いました。単なる観光というよりは、その町に親しみを感じられるようにとの配慮があるように思いました。
増田史男『日本の町並みデザイン』グラフィック社 
 未読です。グラフィック社のHPに紹介からすると、デザインをキーワードに町並みを見つめた本、といった印象を受けました。 著者のHPもあります。
河野豊写真集 歴史の街道・歴史の町並』NHK出版
 未読です。だって値段が…… リンク先の文字コード、EUCのようです。
エッセイ
吉田桂ニ『町並み・家並み事典』東京堂出版 ★★★
 見開き右に独特の味のあるエッセイ、見開き左に町並みのペン画というシンプルな構成。エッセイでは歴史的な背景にも触れてますし、ペン画も選びに選んだ構図なので、各町並みのエッセンスに触れることができます。

馬渕公介『小さな江戸を歩く 東国路編★★★★
    『小さな江戸を歩く 西国路編』小学館文庫
 これはエッセイ中心。写真・地図もいくつか入っています。
 旅行者の視点から書かれていますが、最低数日間は滞在し、かならず町の人に取材しています。 歴史的なことがらにも触れますが、住人の方が古い町並みとどのように付き合っているかを描こうとしています。「古い町並みの今」を語る書。

 ただし、文庫化に際して、地図・写真(白黒)は大幅にカットされています。この本の全体像はやはり元版にあるようです。もちろん、逆に文章にのめり込める、ということはあるかもしれません。
    『小さな江戸を歩く 上』 『小さな江戸を歩く 下

『歴史の町並み200選(別冊るるぶ愛蔵版47)』JTB ★★★
 MOOK判。カラー写真付きの詳細紹介と、白黒写真の簡易紹介に分かれます。 この分け方でユニークなのは、著名な町並みが詳細紹介の部にあるとはかぎらないこと。 逆に、町並みではさほど有名ではないけれど、歴史的な意義とか、重要な建造物があるところが詳細紹介の部にはいってたりします。
 ただ、なにせ200選。村岡町(兵庫)や岐阜市をとりあげた町並み本は、そうはないでしょう。 その意味では評価に値にします。
 『るるぶ』の別冊ですが、観光情報は手薄。また、エッセイというよりは旅行記かな。 絶版のようですが、ネット上の古本屋さんの目録にも、わりと見られます。


観光案内
城下町の古い街並みを歩く』実業之日本社 ★★★★
 ん〜、詳しい。なにが詳しいって、町並みの見どころが余さず地図に載っています。「○○町の町並みに行ってきた」と思っていても、あとから、見るべきところを見なかったと知る悲しさ悔しさ…… だれしも経験されたことでしょう。でも、この本があれば、もう安心です。
 ただ、問題がひとつ。とりあげられた町並みの数が少ないということ。少数精鋭でしょうか。続編を望んでやみません。

『日本の町並み探検』昭文社 ★★★★
 携帯に便利な大きさ・重さ。でも、歴史的な解説もちゃんとあるし、見どころの解説もていねい。なかなかしっかりした本だと思います。宿・食事どころ・おみやげ情報は、さすが旅行ガイドブックです。旅にでなくても、カラー写真・カラーマップを見るだけでも楽しい。

片平なぎさ責任編集『片平なぎさの全国ゴールデンワイド旅劇場』メディアファクトリー ★★★
 「おてがら、おてがら!」でおなじみ、小京都ミステリー・シリーズ。 それが観光ガイドブックになりました。 私と同世代(一つ違い)の片平がどんな目で小京都を見ているか、これはこれで面白いかも。 ロケの写真も載っています。
 実はまだ立ち読みしただけです。(^^;


保存活動
全国町並み保存連盟新・町並み時代』学芸出版社
 未読です。リンク先で詳しい内容(もくじ・まえがき・あとがき・執筆者紹介)があります。





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