土壇場の お手入れ
■ぬぐう順序考 〜 頭から? 足から?
処方箋:両方あり、かな?
フルートを吹きおわってケースにしまうとき、管内の水滴をぬぐうわけですが、どういう順番でやりますか?
私は、もう、勝手に手が動いて、頭部管・足部管・胴部管の順になっちゃいます。が、あるHPでみたのですが、足・胴・頭の順がよい、と書いてありました。その心は……
水滴の少ないところから、多いところへの順だそうです。水滴は頭部管にいちばん多くつきます。それをはじめにぬぐってしまっては、布はびしょびしょ。それほど濡れてないかもしれない足部管に、かえって水分を補給するようなものだ、とかいうことだそうです。なるほど、理にかなっている。
頭部管を先にするのは、私、思うに、コロコロ転がりやすいからかと。それさえなんとかなれば(布の上に置くとかね)、足からが正解でもいいかな。
■頭部管問題。奥のスミまで拭けてる?
処方箋:布を詰め込む!
フルートの露拭いで厄介なのが、頭部管でしょう。掃除棒の穴にガーゼなどを通して拭くわけですが、奥のスミの部分がなかなか吹ききれない。足・胴の部分は、貫通できるのでなんともないのですが。
そこで、頭部管対策で教えもらったのが、〈詰め込み主義〉。
掃除棒の穴は、この際、無視。ガーゼの端から3センチくらいのところに掃除棒をあて、頭部管の中に入れます。一度では、ガーゼが余ってるので、同じ要領でどんどん詰め込んでいきます。詰め込むといっても、頭部管のつきあたり(反射板)と円筒部分で作る隅に布が行き渡ればよいのです。掃除棒はつき入れたまま、軸のようにしてくるくる回します。
掃除棒の穴にガーゼを通すよりは、スミまでふけますね。(^o^) この方法は、ともちゃん(神奈川在住)に教えていただきました。
■ケースに愛情を!
処方箋:ケースの中を、お掃除です。
ケースの内部、よーく見てください。ベルベットのてかりにごまかされないように、じーっくりと。
細かいゴミが見えますか? 見えるでしょ? 見えますよね? ガーゼの繊維だったり、拭き取り用のクロスの繊維だったり。もっと細かそうなものも。
目ですぐみえるものは、まだ罪が少ないかもしれませんね。なかにはもっと細かいものもあるはず。それが、フルートのメカ部分に入ったり、入らないまでもくっついたりするだけで、故障の原因にはなりそうです。こまめにお掃除を。
あるフルート屋さんで教えてもらった(見せられた?)のは、ガムテープを軽くあてるもの。なんか、ベルベットの毛足まで行ってしまいそうですが。